せんとくん応援ブログ

不滅の英雄せんとくんを讃えるブログです

奈良の思い出、せんとくん前史

このカテゴリーでは、私のせんとくんや奈良にまつわる個人的な思い出を書いていこうと思います。


まず、私がせんとくんにここまで心惹かれたのは、何よりもその奇抜なビジュアルが第一の理由ではありますが、せんとくんが奈良で生まれたキャラクターだったということもまた非常に大きな理由です。


例えばそれが兵庫でも広島でも、せんとくんが奈良以外のキャラクターだった場合はこんなブログを立ち上げるほどの情熱は生まれなかったことでしょう(もちろん、せんとくんのあのビジュアルは、奈良や平城京をイメージしたものなので、奈良以外で生まれることはそもそもあり得ないですが)。


せんとくんがいなければ、平城遷都1300年祭がなければ、私が移住を望むほど奈良のことが好きになることはなかったと思います。2010年を境に、奈良県への憧憬の念は一気に強くなりました。


しかし、振り返るとそれ以前から、私は奈良県のことが好きでした。それまでは京都の方が好きだったので殆ど奈良を意識することはありませんでしたが、奈良が好きだからこそ、せんとくんへの関心がより強烈なものになったのです。


では、せんとくん誕生以前に奈良とどんな関わりがあったのかと言うと、3回旅行に行ったことがありました。もっとあったかも知れませんが、記憶に残るのは3回のみです。


1歳か2歳の時に両親に連れられて行った時と、恐らく6〜8歳くらいの時に私の家族と同級生の家族とで行った時、あとは小学校6年生の修学旅行です。


正直、最初の2回に関しては記憶が曖昧かつかなり断片的なので、その時抱いた感情を鮮明に記憶しているわけではありません。


1回目の時に大仏殿の柱の穴をくぐったこと、2回目では奈良公園の公衆便所のトイレットペーパーを鹿が食べていたことは、記憶に残っています。あとは、鹿がいたなぁとか、何となくの奈良公園の情景や空気感を覚えているような気がするのみで、ほとんど忘れてしまっています。朧げに覚えていることも、どっちの旅行の時だったかが曖昧なくらいです。


せんとくん以前に、私の心に奈良県が決定的に強く印象付けられたのは、何といっても修学旅行です。修学旅行の行き先は地域によって様々でしょうが、京都・奈良の古都を巡るコースは1番の定番といって良いでしょう。


特に、私の住んでいる愛知県からは高速道路を使えば2時間ちょっとで行けるくらいの距離のため、そういう意味でも小学校の修学旅行には絶好の観光地です。


2001年の10月、もう今から20年も前のことになりますが、今振り返ると約10年後にせんとくんに強く惹き付けられる伏線となった、奈良との3度目の出会いがありました。

こんなご時世だからこそ、ささやかなせんとくんを

この一年は、新型コロナウイルスの影響で日本人全体が色々と窮屈な思いを強いられています。

 

でも人間とは逞しいもので、しんどい日々に心まで打ち砕かれることなく、その中にあって少しでも彩りを取り入れる努力をしているのは本当に凄いことだと思います。

 

例えば、一昨年までとは大きく変わったことの一つがマスクの常時着用ですが、コロナ騒動当初はほとんど皆同じような無機質な見た目のマスクを着けていたのが、次第に様々なデザインや機能性のあるマスクが登場してきました。

 

しかも、一般に販売されているものでも沢山の種類がありますが、それでは飽き足らず、ご自身で1から材料を用意し縫い上げ、世界でたった一つのデザインのマスクを作るような人もいるくらいです。本当は、多くの人はマスクを外で常に着用するなんて嫌でしょうが、自分好みのデザインにするだけでそこに少しの喜びが生まれます。辛いことも多い人生ですから、そういった楽しみを作り出す営みは本当に大事なことだと思います。

 

私にも裁縫の技能があれば、せんとくんの手拭いでマスクを作りたかったです笑

 

 

実技系が絶望的に出来ず、家庭科の成績が5段階評価で1か2ばかりだった私ですが、そんな不器用な男にも出来る方法で、私もコロナ対策用品にせんとくんを取り入れてみました。

 

 

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・・・見ての通り、スプレーボトルにシールを貼っただけです笑

コロナ対策として、市販のスプレーボトルに別途購入した75度のアルコールを入れたのですが、ボトル自体透明でデザインもなく、あまりにも無味乾燥としていたのでせんとくんシールを貼りました。もう少し大きいシールにすればよかったかな。

 

単に貼り付けただけで幼稚園児でも出来るレベルのことですが、実際にやってみると馬鹿に出来ないもので、これだけでもささやかな喜びが生まれます。

 

せんとくんシールはいくつか持っているものの、これまでどう使っていいのか分からず放置してしまっていたのですが、私のような不器用な者でもやれる小さな工夫として、こういうのもアリだなと思いました。

 

今は奈良には行けませんが、そのような状況でもせんとくんを楽しむ方法はあるんだなと、希望を見出すことが出来ました。シールって簡単に使える割に楽しいもんですね。

 

せんとくん、万歳。

 

 

 

 

せんとくんのイラストライセンスは無償です

キャラクターの商品を作って販売するような場合、そのライセンス料が発生することがほとんどです。せんとくんも例外ではなく、利用にあたっては一定の費用を納める必要がありました。

 

それが、今更ながら2018年より、ライセンス料が無償化されました。これによって、費用が従来より抑えられることになるので、せんとくんグッズを作成したりする際のハードルが低くなったと言えます。

 

ライセンス料を無償化するというのは、県にとっては単純に考えてその分の収益がなくなることになりますから、かなりの英断だったと思います。もちろんせんとくんファンとしては、これにより色々な形でせんとくんを目にすることの出来る機会が広がる可能性があるので今後の展開への期待が生まれるニュースです。

 

ただ、現実的な話をすると、この決断の背景にはこのブログでもかねてから書いている、せんとくんの(奈良近辺以外での)絶滅危惧種化が一つの要因として存在することでしょう。つまり、人気の低迷です。

 

せんとくんが、現在でも2010年前後のような爆発的な人気を保っていたのであれば、有償であっても多くの商品が生まれたでしょうし、それによって奈良県の収益も増えて知名度も上昇するという好循環となるのでこのような決定をする必要はなかったことだろうと思います。

 

熊本県くまモンのように、敢えてライセンス料を無償にすることで様々な商品等で使用されて全国区の人気を得るようになり、結果として県にとっても大きなプラスになったという事例もありますから、せんとくんの人気回復という狙いもあるのでしょう。

 

では、無償化から2年少々が経過して、実際に何らかの形でせんとくんを目にする機会が増えたのかというと、確かに無償化以降、新しい商品が生まれたのは事実としてあります。ただ、私の実感としてはまだまだ少ない。単に期待値が高すぎるというのもあるでしょうが、もっともっと多くの企業や団体にせんとくんを利用して欲しいところです。

 

確かにせんとくん人気のピークは過ぎ去ったかも知れませんが、まだまだ大きなポテンシャルを秘めているキャラクターだと思います。ぜひともこれを一つの契機として人気が再燃してほしいです。せんとくん奈良県のみに閉じ込めるのではなく、再び全国に羽ばたいて欲しい。せんとくんの素晴らしさを日本国民が再発見し、私の住む愛知県にせんとくんが来てくれるなんてことになれば最高です。

 

なお、当然ではありますが、無償化したとは言っても、使用に当たっては事前に申請が必要で、いくつかの基準があります。せんとくん奈良県のイメージを損ねるようなものだったり、不適切な使用をするようではいけませんから。

 

詳細は、下記の奈良県ホームページから確認することができます。

せんとくんイラスト使用について/奈良県公式ホームページ

せんとくん五七五七七①

せんとくん


どうぞ愛知に


来ておくれ


君はコロナに


罹らないから




・・・奈良に行きたくても行けない日々は、辛いものです。それはつまり、せんとくんにも会いに行けないということ。


せんとくんは不死身のスーパースターなので、コロナもせんとくんの前では無力です。愛知に来てくれたらどれだけ嬉しいことでしょう。せんとくんに遠出させようなど、おこがましい考えですが。

せんとくんとは

これまで、せんとくん自体について紹介する記事を書いてきませんでした。それは、このようなブログを読んで下さる奇特な方はせんとくんについての基礎的な知識は持っていらっしゃるだろうと考えていたことや、そもそも11年前には誰をも魅了する燦然たる輝きを放ち(もちろん今も輝きは落ちていません。注目度が下がっただけです)、文句なしの日本のスーパーヒーローだったせんとくんを知らない人などいるはずがないと思っていたことが主な理由です。

 

しかし、10年前は海外にいた、まだ小さかったなどの理由でせんとくんについてよく知らない人もこの国にいるでしょうし、そういう人が何かの間違いでこのブログに流れ着いてしまうこともあるかも知れません。


また、せんとくんの大ファンを自認する私だからこそ伝えられる、多くの人が気が付いていない魅力もあるかと思いますので、せんとくんについて紹介する記事のカテゴリーを設けて、基本的な情報からせんとくんの特徴に至るまで、私見を交えて紹介していくことにしました。お付き合い頂けますと幸いです。

 

せんとくんは、このブログにおいて最も重要な年でこれからも幾度となく言及するであろう2010年(平成22年)に行われた「平城遷都1300年祭」の公式マスコットキャラクターとして、2008年に誕生しました。そして2010年まで日本中で八面六臂の大活躍をしてほぼ全ての国民を虜にした後、2011年からは奈良県の公式マスコットキャラクターに就任し、現在に至ります。あまりの人気の凄まじさに、2010年限りで表舞台から姿を消してしまうのを惜しまれたのでしょう。

 

この、奈良県のマスコットキャラクターとして現在も活躍中という事実が他県の人にあまり認知されていないことが残念です。この事実を知らない人たちにとってはせんとくんはあくまで過去の「人」であり、そのために私が居住する愛知県でも絶滅危惧種となってしまったのでしょう。

 

作者は、東京藝術大学大学院教授の藪内佐斗司先生。せんとくんの生みの親なので、私にとっては大恩人です。昨年11月に東京で退任記念展が開かれているので(行きたかった・・・)、正確な情報は知りませんが今年度いっぱいで退任されるのかも知れません。

 

このせんとくんですが、何といっても一度見たら忘れられない容姿が特徴です。

 

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出典:http://www.pref.nara.jp/dd.aspx?menuid=36906

                                     ”

 

童子と鹿と仏さまの要素を合体させた、非常に奇抜なビジュアルです。私はそこが大好きなのですが、発表当初に大きな批判を浴びる要因にもなってしまいました。斬新すぎるものは、それがどれだけ素晴らしくても最初は批判を浴びてしまう宿命です。

 

また、あまり知られていないですが、誕生日などの公式プロフィールも存在します。


奈良県のHPから引用しますと・・・


 『 名前・・・奈良県マスコットキャラクターせんとくん

誕生日・・・平成20年2月12日

性別・・・男の子

性格・・・伸び盛りで元気いっぱいな男の子。

温故知新を地で行く好奇心旺盛なやんちゃな子。

特技・・・ダンス
好きな食べ物・・・奈良のうまいもの』

だそうです。

新型コロナウイルス蔓延の影響により、現在はイベント出演等の活動機会が限られてしまっているかと思いますが、まだまだ元気でバリバリの現役です。せめてその事実だけでも、多くの人に知っていて欲しいところです。


今回は基本的な情報を書きましたが、これから折に触れて、せんとくん自体に関する私見の記事を書いていこうと思います。

せんとくん貧乏上等

緊急事態宣言が出されてしまった県に住む私は、しばらく奈良県へ行くことが出来ません。街を歩いても電車に乗っても発出前と比較して殆ど人が減っていない気がしますが、だからと言って感染者数が多い県から来られると奈良県民の方々にとって迷惑でしかないでしょう。


何度も書いているように、ここ愛知県ではせんとくんが幻獣化してしまっているので、事実上せんとくんに会う手段が絶たれてしまいました。


しかし、奈良で活動継続中のせんとくん本体に会うことは出来なくとも、家でせんとくんの分身を愛でることは出来ます。表向きは愛知からせんとくんがほぼ絶滅してしまったと言っても、せんとくんグッズという形で細々とその命脈を保っているからです。


幸いにして私は現在のところ仕事を続けることが出来ていますが、新型コロナウイルス蔓延以来、流石に家で過ごす時間が増えました。そして、奈良には行きたくても行けない。そんな今だからこそ、せんとくんグッズの有難さが身に染みます。


私個人の実感ですが、現在奈良県内のお土産屋さんで販売されているせんとくんグッズの数は、最盛期と較べて激減してしまっています。もちろん奈良県のマスコットキャラクターとして第一線で活躍を続けているので、売られているグッズは他のどのキャラクターよりも豊富だと思うのですが、やはり10年前の全盛期からすると寂しいものがあります。


これについてはいつか書こうと思いますが、私は11年前、平城遷都1300年祭に行きました。その時はありとあらゆるせんとくんグッズが売られていたのですが、当時の私は大学生でとにかくお金がなく、殆どグッズを購入することが出来ませんでした。人生における大きな後悔の一つです。


その後も何度も奈良には行っていますが、行く度にせんとくんグッズの種類が減ってきて、社会人となりある程度買う余裕が出来た時には往時と比較すると「つわものどもが夢の跡」となってしまっておりました。


バイト頑張って学生時代に稼いでおけばよかった、と後悔してもあとの祭りです。もう売られていないせんとくんグッズを入手することは出来ないだろうと、ほとんど諦めておりました。


それが、ちょうど昨年本格的なコロナ禍となり奈良に行き辛くなった時に、フリーマーケットサイトやオークションサイトに多数のせんとくんグッズが出品されていることを知りました。中には未使用未開封の商品も多くあります。それらのサイトを利用する習慣のなかった私にとって、それまで全くノーマークだったのです。


それ以来、頻繁にせんとくんグッズの出品状況を確認するようになり、現在に至るまで気に入った商品を次々に購入していっています。買いすぎて「せんとくん貧乏」になりそうです笑 でも、幸せです。学生の時、経済的理由で多くのグッズを諦めていた私には本当に有難いことです。出品して下さっている方々に感謝いたします。


現在私が保有しているせんとくんグッズの多くは、そういったサイトの出品者様から譲って頂いた商品になります。直接奈良で購入した物の方が少ないです。もちろん、奈良に行った時には出来る限りせんとくん商品を購入して少しでもせんとくんおよび奈良県の役に立てたらと思います。


奈良に行けない、せんとくんに会いに行けない今だからこそ、せんとくんグッズを集め、家で奈良を感じつつせんとくんとの時間を楽しむ良い機会です。あまり物欲を強くするのも良くないでしょうが、せんとくんファンにとってはグッズの存在は大きな救いであるのもまた事実です。


現在は無軌道に思いついたことを書いているだけのこのブログですが、おいおい記事のカテゴリーでも設けて所有しているせんとくんグッズの紹介もしていくつもりです。


皆さんも、奈良に出向かなくても手に入れられるせんとくんグッズを探してみては如何でしょうか。もう手に入らないレアな未使用商品が意外な安値で出品されていたりしますよ。


緊急事態宣言

私が居住している愛知県にも、緊急事態宣言が発出されてしまいました。正直、これで劇的に感染者数が減るとも思えないので、予定よりも延長される可能性も十分にあると思います。


これによって特に経済面での打撃を受ける方々が心配ですが、日本全体にとってこの判断が良いものとなるよう、個人としても感染しない・させないための対策を徹底するように気を付けていきたいです。


奈良県は現在のところ対象外ですが、おそらく観光業界は小さくない影響を受けてしまうのではないでしょうか。愛知県にしても、奈良へは距離的にも非常に行きやすいですからこうした状況でなければ多くの観光客が訪れていたであろうと思います。


私個人としても奈良に行けないのは非常に残念ですし、せめて春頃には心置きなく奈良観光が出来る状況が戻っていて欲しいです。感染のリスクを完全に防ぐことは不可能ですが、一人一人が自分に出来る対策をしていくしかないですね。特にせんとくんファンとしては、平城遷都1300年祭の10周年に当たる昨年はその存在を再びアピールしていく大きなチャンスだっただけに、昨年から今日に至るまでこのような事態に見舞われてしまっていることは無念極まりないです。


緊急事態宣言といえば、愛知県では昨年、国からの緊急事態宣言が出される前に、県独自の緊急事態宣言が4月10日に発出されました。


その少し前に、奈良公園周辺の鹿が観光客減少によって鹿せんべいが食べられず飢えているのではないかという報道を目にしたのでいてもたってもいられず、急遽奈良県に行ったのですが、なんとそれは4月9日でした。その翌日に宣言が出されたので、本当に危なかったです。もちろん宣言が出されることを見越してではなく、その時しかタイミングがなかったからで、宣言前に行くことが出来たのは本当に運が良かったです。その前日に夜勤が入っており、当日も夕方から予定があったので退勤後に急いで行くという突貫観光でした。


現地での滞在時間はかなり短かったのですが、無事にせんべいをあげることが出来て駅の撮影スポットでせんとくんにも会うことが出来たので、中身の濃い充実したものとなりました。


現地に行って強い印象を受けたのは、真昼間にも関わらずほとんど観光客がいなかったことです。もちろんそれは事前に分かっていたことですが、それでも実際にこの眼で目の当たりにすると大きな衝撃を受けました。例え平日であっても、昼間の奈良公園は年中人でいっぱいでしたから・・・。鹿せんべいを売っているおばあさんがぽつんと売り場に座る姿に、何とも言えない侘しさが漂っていました。誰かと話しているなと思っても観光客ではなく地元の方で、多くの方が煎餅を買っていく平時では見ることの出来ないのんびりした姿に、鹿が直面している危機の恐ろしさを思い知らされました。人がいないし普段より早く売り場を閉めてる、とおっしゃる声が聞こえてきた気がします。


東大寺春日大社を巡りながら、数カ所で鹿せんべいを買いましたが、鹿の追いかけてくる執念や食いつきっぷりは普段のそれより遥かに激しいものでした。観光客が多い時であっても、煎餅を買うや否や複数の鹿に取り囲まれたりしますが、今回は鹿が集まる場所で買おうものなら列をなして追いかけてくるほどの勢いでした。


買った直後に激しく強請られて、せんべいごと指を噛まれたりもしました。幸い、しっかり噛まれた訳ではないので少し痛かっただけで怪我はありませんでしたが。


観光客もゼロではなくまばらにはいましたが、東大寺南大門の写真を20mほど手前で撮影しても全く人が写らないこともありました。死ぬまでにあと1500回は奈良公園に行くつもりですが、130年生きたとしてもこんな光景を目にすることになるとは露ほども思わなかったです。


いつもなら鹿せんべいを買う人をたくさん見かけますが、その時は私以外にせいぜい1、2組くらいしか目にしませんでした。鹿に追いかけられて軽くパニックなる人も少なからずいるのに、せんべい片手に多くの鹿を引き連れて歩き、ベンチに座って待ち構えるおじさんの豪胆さには度肝を抜かれました笑


そうして鹿せんべいをあげながら駅から奈良公園まで往復しましたが、全ての鹿に煎餅を食べさせられた訳ではもちろんなく、あげられない鹿も多くいたことは非常に心残りでした。もちろん私の視界に入ってきた鹿などほんの一部ですし、鹿せんべいを買う人が激減して苦しんでいる鹿は数え切れないほどいたことでしょう。そもそも、煎餅を数枚食べたところで満腹にはならないでしょうし、継続的に食べられなければダメですから、私が鹿せんべいをあげに行ったところで何の解決にもならず、やはり観光客の回復が必要不可欠です。


鹿せんべいはあくまでおやつで、山の木の実等を食べるから大丈夫という意見もあるようですが、最近の報道でも人家周辺に出没しているというものがありましたし、どうしても心配になります。


GO TOトラベルも停止されていますし、その上に緊急事態宣言が出されてしまっては観光客は減るばかりでしょう。1日でも早く心置きなく奈良に行ける日が戻ってくれることを望むばかりです。奈良県民になる目標を持って久しいですが、今ほどそれを叶えることが出来ていない現状をもどかしく思う時はありません。気持ちの上では、私にとって奈良とは本来観光に行くところではなく住むところです。


ただ、そうは言っても現実は現実ですから、それを叶えるためにも今は地に足をつけて働きながら、現状で自分の出来ることを頑張っていこうと思います。奈良移住に繋がることはなくとも、この場でせんとくんを応援することも、今私に出来ることの一つです。この記事では少しせんとくんから離れましたが、現状を嘆く前に、少しでもせんとくん応援の記事を書いていけたらと思います。